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「美味しんぼ」の休載決定についての宣言           −掲載再開に期待する−
注)巻末の北川医師の二つの健康被害(症状頻度)図は転載できませんでした。
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「美味しんぼ」の休載決定についての宣言 

                   −掲載再開に期待する−
 
                      がれき問題を考える会・福岡
福岡市早良区有田5丁目17番7号荒木事務所気付 
               2014年6月7日
                   
はじめに
雑誌スピリッツ連載の「美味しんぼ」の記述は事実であるにも拘わらず、石原伸晃環境大臣、安倍晋三総理大臣などが、あげて掲載内容に対する出版抑制発言を繰り返したのですから、一連の言動は、内閣による、憲法違反の、「表現の自由」破壊行為だといわざるを得ません。
休載決定は前から決まっていたとされていますが、このままの終了は出版社としての自死行為です。出版元の小学館には「美味しんぼ」のなるべく早い掲載再開を期待します。
以下、争点を列記し、私たちの見解を付し、わたしたちが求めること結論としてまとめ、宣言を発します。
 
論ずべき争点
  争点は次の3点だと思われます。
1.鼻血が事実か。
2.それが福島原発事故(以下「事故」)と相当因果関係にあるのか。
3.福島で、農家が農業再生に傾注しているところ、人体の放射能被害を訴えることが風評被害になるのか。
 
争点に対する私たちの見解
1.鼻血について
鼻血の事故以来の異常急増は事実です。それは、福島だけではなく、私たちが知る限りでも関東地方(東京・千葉・埼玉・神奈川・群馬そして茨城)、さらには、震災がれきを北九州市が焼却した直後に北部九州、具体的には北九州市と福岡市博多湾沿岸部などで、小児や大人にこれまで経験したことがなかった異常な鼻血が出たという愁訴が寄せられました。
2.事故との相当因果関係について
鼻血と事故との相当因果関係は、鼻血患者の自己申告のなかに厳然と存在します。病因的調査だけではこのような真実について解明することはできません。政府や東電は病因的調査だけを科学だとして、疫学的調査を認めようとしませんが、両方とも因果を究める科学であり、その両方を実施しなければ真実にたどり着くことはできません。一般の市民が疫学的な調査も科学であることを知らないので、政治家が市民の無知を悪用しているのです。
 2−1 病因的調査とは、どういう物質(細菌)が人の細胞に入って、どういう破壊行為をして、どういう病気を引き起こすか、という調査です。
2−2 一方、疫学的な調査とは、例えば、水俣湾の魚を食べた人と食べていない人を数千人とか大勢調べて比較して原因に迫ることです。とても時間がかかります。大勢を長期間調べなくてはならないので、地方自治体や大学病院などの専門機関の協力がないと実施が難しく、医師の個人的努力だけでは出来ません。政府が原因の隠蔽に傾いている日本では余計に立証が困難であり、その間に被害がどんどん拡大したのが、水俣をはじめ、これまでの日本の公害と公害病の実態です。水俣でチッソ排水との因果関係を最初に発見したのは、漁民であり、水俣病患者です。また、実験的に猫に排水を飲ませることで証明したのはチッソの付属病院の医師でした。原田正純医師や公害Gメンたちの真摯な努力によって政府が水俣病の原因がチッソ水俣の工場排水に含まれる水銀であると認めるまでには長い時間がかかりました。
鼻血と事故との因果関係究明には疫学的調査が必要です。国と東電は、「鼻血と事故の因果関係はない」と立証できない限り、国際的に認められている予防原則にしたがって、因果関係があると考えて対策を立てるべきです。
3.風評被害について
風評被害とは、風の噂によって白いものが黒いと誤解され、売れなくなったり嫌われたりすることです。しかし、今起こっているのは、内閣が事故との関係を一方的に否定して評する風評被害の類ではなく、深刻な環境と健康における実害状況なのです。事故後、多数の人々がそれまで体験したこともない異常な鼻血が発症しました。後掲する北九州市での「健康被害(症状頻度)」図は、震災がれき焼却時の鼻血など健康被害を示しています。雑誌連載で「美味しんぼ」が伝えたのは、福島県内での、鼻血や倦怠感などの健康被害なのです。
住民の健康が苛まれ、農民が直面し格闘している農産物汚染の原因は放射能の存在そのものであり、そうした実害発生の責任は内閣と東電にあります。鼻血と事故との因果関係究明には、前述したとおり、病因的調査だけではなく、国の協力が必須となる長期の疫学的調査が必要となってきます。にも拘わらず、内閣は、そうした因果関係究明のための本格的調査を実施することなく、健康被害を「風評被害」問題だとして、事故由来の放射能被害の実害であることを否定して、市民・住民から真相を隠すために、常套手段として「風評被害」だと言を弄しています。
 
 
私たちが内閣、東電などに求めること
よって、私たち「がれき問題を考える会・福岡」は内閣総理大臣、環境大臣、
経済産業大臣、原子力委員会委員長、原子力規制委員会委員、東京電力株式会
社社長、福岡県知事、北九州市長、福岡市長などに次のことを求めます。
並びに、マスメディア各社に、輿論を喚起するためこの宣言の広報を依頼しま
す。

              記
 
  •  国と東電は、鼻血の事実を、福島原発事故による放射性物質の拡散が続き、環境に現存し続け、人の健康を蝕んでいる証拠として理解すること。その理解に基づき、被害と事故との相当因果関係実証のために欠かせない、病因的調査だけではなく、チェルノブイリ原発被害に関して実施された疫学的調査を福島住民並びに避難した元福島住民全てに実施し、放射能被害の健康診断を実施すること。また、震災がれきを焼却した、大阪市と北九州市及び近隣地域の環境放射能被害調査にも同様の調査を行い、健康診断を実施すること。
  • 上記の調査方法で、事故と被害の相当因果関係を明確にするとともに
  • 実際に起こっているのは、風評被害ではなく、放射能被曝に苦しむこどもと大人の呻吟です。大地と大気などの環境への放射能汚染と健康被害という実害であることを認識し、対策を講じること。それは、風評被害だという断定をやめて。最優先で実施されるべき国の政策です。
  • 「美味しんぼ」掲載出版物への出版抑制につながる発言など、表現の自由権を侵奪するすべての言動を取り消し、市民・住民に謝罪すること。
 
注)2012〜13年に北九州市が宮城県石巻市より震災がれきを運び入れ、市の3工場で焼却処理し、焼却飛灰を煙突から広域に飛散させた際の健康影響調査の250件以上の集計報告書があります。「北Qのこどもを守るねっとわーく」が実施したもので、環境省及び北九州市環境局に提出されており公文書保管されています。同ネットワークのブログで全データを観ることができます。
http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/entry-11571434715.html
2012年9月17日北九州市災害廃棄物本焼却開始以降に発生した市民の体調異変(PDF) リンクより
また、次の二つの図「健康被害(症状頻度)」は、北九州市の北川喜久雄医師が「北Qのこどもを守るネットワーク」の資料を分析・作成されたもので、2013年に同医師が全国保険医団体連合会の医療研究集会で発表された資料です。
| 脇 義重 | 声明 | 21:28 | - | - | pookmark |
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