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【投稿】西日本新聞こども病院「全面広告」について、福岡市に申入れ
 

11月27日付西日本新聞社の全面広告「福岡市新こども病院2014年春、開院」について市長申入れ、新聞社事情聞き取り、情報公開

                       博多湾会議 脇 義重 09.12.4


「記事の続き」に「申入れ文」掲載
 

11月27日の西日本新聞に、こども病院の人工島移転を前提・助長する「福岡市新こども病院2014年春、開院」と題する【全面広告】が掲載されました。そして、福岡市が同広告費用として広報課予算から200万円を支出したと報道されました。5年も先の開院、今どうして広告を出すのか?私たちは、11月の情報公開請求に続き12月1日、福岡市市長に抗議の意を込めて問質状を発し、西日本新聞社で事情を聞くことにしました。

この広告、紙面には企画・制作/西日本新聞社広告局とだけ印字されており、新聞社の自主企画であるかのように見られます。しかし、後で訪れた西日本新聞社で、驚くことを聞くことになります。そもそも広告掲載の話は福岡市側から西日本新聞社に持ち込まれたというのです。これではまるで擬装広告ではありませんか。「今年9月末ごろ、福岡市から議会で土地取得が議決されたことを受け、広報したい」と広告掲載の話が持ち込まれ、「広報課と保健福祉局の職員と打ち合わせを行いました。取材先は福岡市が提供し、西日本新聞社が取材・編集をし、子会社の西日本新聞広告社を制作会社として3ヶ月かけて作成した」と説明が続きました。

 では、広告主であるのになぜ福岡市の名前は一切掲示されなかったのでしょうか。建設費用積算不正疑惑など、こども病院に於ける欺瞞に満ちた行政に市民の間で不信と反感が強まる中、これ以上の悪感情を避けるためという姑息があると思われます。しかし広告企図はそれだけではないようです。こども病院の人工島移転は医師から歓迎されているとのイメージを市民に植え付けたい、そのためには改築場所に言及しないでおこう、しかし「良い病院」への期待を医師に述べてもらうことによって、広告全体として人工島での新病院開院の宣伝となるという意図が見えてきます。実際、人工島への移転改築案は広告の冒頭に「人工島に、新こども病院として開院」と書かれているだけです。しかも、この意図は、人工島に移転建築が投げかける医療面や病院経営の問題、医療労働条件との関連についての記載を一切排除する効き目を持ったようです。聞いたところよれば、広告の右ページは市立こども病院の職員の持ち込み原稿、左ペーは福岡医師会会長、福岡地区産科医会会長、福岡地区小児科医会会長の談話を基に編集されたものですが、どの医療関係者の記事も、こども病院問題の核心である人工島への移転問題には触れていません。取材にあたって、西日本新聞社は記事内容が会長の個人的意見によるものか、組織代表者としての意見なのか確認していないと述べています。結果として、あたかも医師全体が人工島移転に賛同しているかのようなイメージを市民に植え付ける意見広告になっています。しかし、実際には産科医、小児科医の多くが反対していますし、反対の組織決議も挙げられています。

事情説明で、広告費用は全体定価1500万円で、福岡市は200万円を分担していることも分かりました。こうした広告記事の責任は誰が取るのでしょうか。今回の意見広告は福岡市立案の持込企画であり、現に広告費用の一部200万円を分担したのですから、福岡市広報だと明記し文章責任は福岡市にあると明記すべきです。しかし、福岡市は本来取るべき広告主としの責任を放棄しました。広告主と掲載新聞社との正常な関係を損ね、またしても市民の市政への信頼を破りました。悪辣です。
           

 

追記

11月29日、下記の情報公開請求しました。

09年11月27日付西日本新聞朝刊に「福岡市新こども病院2014年春、開院」と題する同社制作の広告記事が掲載された。福岡市が同広告費用として広報課予算から200万円を支出したと報道された。この報道に基づき下記の情報公開を請求する。‥広告への支出明細の書類一式。支出伺と同決裁及びその支出科目(款、項、目、節)を明示する稟議書、予算説明書中の該当箇所を明示する書類を含む。∪焼本新聞社との広告掲載の経緯を明らかにする書類一式。市職員の業務報告書、契約書、領収書を含む。

 

                     2009年12月1日

 

福岡市長

   吉田 宏様

 

             博多湾会議 

              代表 荒木龍昇

             こども病院の人工島移転中止を求める会

              代表 脇 義重


 
    新聞広告費用への市費支出について問い質します

 

市立こども病院は福岡地域の小児救命医療で大切な役割を担い、今後もこどもの命を救う高度医療センターとしての役割が期待されています。また、こども病院は福岡市中央部にあってこそ、その役割を果たし期待に応えることができると確信しています。なぜなら、こども病院が福岡市中央部、交通の要衝の地にあるからこそ、市内どこからでも重篤患者を急送できるからです。まさしく、距離と時間は命の医療に直結するのです。逆に、人工島移転はこの医療の質を低下させます。

 11月27日の西日本新聞に、こども病院の人工島移転を前提・助長する「福岡市新こども病院2014年春、開院」と題する広告記事が掲載されました。そして、福岡市が同広告費用として広報課予算から200万円を支出したと報道されました。

 しかし、この意見広告に福岡市が市費を投じてよいはずがありません。市民の税金は市民の福祉向上のために、使われるべきであることは言を俟ちません。人工島への移転決定過程には問題点が数多く指摘されています。なかでも現在地建替費を1.5倍に水増見積し人工島への移転を方向付けた経緯はいかにも杜撰なものでした。なぜなら、福岡市は政策の根拠公文書として保存されるべきゼネコン3社からの聴き取りメモを破棄し積算データは消去したのです。そして、福岡市はいまだに移転根拠を市民に示さず、市長は説明責任を果たしていません。市議会では移転根拠の積算が明示されないまま、土地取得議案が議決されました。以上のような不透明な政策決定過程と前述の距離と時間は医療の質に直結する大事を考え合わせば、人工島への移転を前提・助長する同広告に市費を投ずべきではないのです。

 こども病院の人工島への移転については多くの市民が反対しています。やり直すことができます。また、福岡市の行政工程においてさえ地方独立行政法人の手続き未了、PFI業者の未選定という方向が定まっていない現状のなかで、どうして「2014年春、開院」という確定的な内容の広告に市費を投じるのでしょうか。5年先の状況についてはまだ不確定な要素が多くあるのです。人工島での2014年開院を既定方針として、既成事実を積み重ねようとする悪質な意図さえ見受けられます。このような広告に市費を支出したのは不当です。

 以上のことから、広告作成・掲載に関して次のことを問い質します。誠意をもって回答してください。


1 市外部から働きかけがあったか。

2 今回の「こども病院意見広告」掲載に関する西日本新聞社との交渉の全過程。

(_市から西日本新聞に広告掲載の話をしかけたのか。さもなければ、どこから持ち込まれた企画だと認識しているか。

広告内容について協議したか。その内容や経緯を示す文書を呈示すること。

2 西日本新聞との本意見広告についてどのような契約を結んだのか。契約書と付随文書など関係書類一式の開示。

  特別に、次の事項についての説明を求める。

  (_市は広告依頼者なのか、賛同団体なのか。

  ∈鄒・掲載契約料はいくらか(広告費用の全額と福岡市
  分)

  支出に関する予算科目はなにか。または流用か。

  せ拱Г両攴

3 広告費用支出の行政上の目的は何か

 

回答期限 12月10日

 

 

  

  

  

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