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7月6日、「こども病院」公用文書等毀棄告発で、福岡地検に補強意見書提出
6月29日、福岡地検は市立こども病院の現在地での建替費用算定に関しゼネコン3社から聴き取った「メモ」を廃棄した公用文書等毀棄罪について、福岡市役所で彑酩市長ら複数の福岡市職員への事情聴取をしました。

 ゼネコン3社から入手した公文書の公開請求に対し福岡市は「メモは廃棄済みである」「公開請求に係る公文書を保有していない」と非公開決定の処分をおこないました。福岡市職員は「再見積の文書はすべて破棄し、パソコンのデータも消去した」とマスコミ取材に回答し新聞に掲載されました。告発人らは3月、公用文書等毀棄罪容疑で福岡市長ら4名を刑事告発し同月福岡地検は告発を受理し、捜査を始めていました。
 「こども病院」現在地建替水増し疑惑を追及するなかで、新たな疑惑が登場しました。「こども病院」の人工島移転は最初から決められていた、だけではなく、2008年12月の新病院基本構想に盛り込まれることになる人工島での建築費用額103億円も最初から決定されていたのではないかいう疑惑です。だからこそ、PwCアドバザリーからの見積価額85.5億円では人工島での予定建築費を天秤に掛けられなくなると慌て、「安すぎるとの声を市部局であげ」ゼネコン3社から聴き取りをする手間を入れ、ローリング費用を水増しし5割り増しの128.3億円を現在地建替費用額にしたのではないでしょうか。しかし、7月27日の検証・検討チーム会議配布資料に128.3億円が印字されていたのですから、8月にゼネコン3社に聴き取りしたとの福岡市の主張は時間経過からしてあり得ません。福岡市は議会答弁を「ゼネコン3社への聴き取りは7月から8月にかけて」と修正しましたが、テレビ取材に担当職員は8月にゼネコン会社に聴き取りをしたと述べており、ゼネコン3社に聴き取りした以前に何処かで人工島移転と建築費見積は決定されていたのではないかという疑惑が一層強深められる結果となりました。
 この疑惑を解明できるのが、破棄された「メモ」を含めた文書であり、パソコンから消去されたデータです。市長らを公用文書等毀棄罪で責任追及することは、市長らを断罪するとともに、一体何が毀棄された「メモ」に書かれていたのか、消去されたデータの中身は一体何だったのか、福岡市が「こども病院」の建替場所と工事費用を何時、何処で誰と相談して決定したのかを捜査と裁判で明らかにすることでもあるのです。その結果を市民の前に明らかにすることを通して、福岡市政に民主主義を復活させることができるのです。そのために公用文書等毀棄罪が刑法に規定されているのではないでしょうか。
 そうした疑惑解明への考えを「もうひとつの意味」と題して表わし、7月6日、福岡地検に補強意見書として提出しました。
                        2009年7月11日
                        告発人  脇 義重
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     2009年7月6日


補強意見書 
今回の公用文書等毀棄事件責任追及の「もうひとつの意味」
                      
                         告発人 脇 義重


はじめに

今回の福岡市長らによる公用文書等毀棄は、市役所の用に供する文書又は電磁的記録を毀棄した極めて悪質な事犯であって、福岡市に対するかかる背任行為は市民の市政に対する信頼を著しく害した。今回の事犯を放置すれば、不祥の福岡市政を野放しにし、結果として現在と将来の関係市民に莫大な損害を与えることになることが明白であることから、告発人らは福岡市長ら4名の関係市職員を断罪し処罰を求める告発を行った。告発状と前4回の追加資料は告発の核心を指し示して余りある。しかしながら、告発の主張を多方面から補強することは今回の事犯を照らし出すために必要な事柄である。今回は下記のように論じ告発の主張を補強する。

もうひとつの意味

 もうひとつの意味とは、なぜ福岡市長らはゼネコン各社からのこども病院建築費用に関する水増し見積もりの聴き取り「メモ」を破棄し、新規見積根拠データをコンピューターから削除したのかその理由を究明の視点である。なぜ福岡市職員らは、法令違反を犯してまで「メモ」を破棄したのか。その意図が明らかにされないうちは本事犯の本質はつかめない。告発人はこの本質急迫が公用文書等毀棄罪での起訴の大事な要件であると思料する。
福岡市は機会あるごとに、「メモ」は個人的なメモであって公文書には当たらないと主張している。しかし、この主張に理由がないことは公務員が公務で作成した「メモ」は公文書に当たるとした諸判例などによって明白である。今回の場合、破棄されたのは新聞報道(09年1月23日)で明らかなように聴き取り「メモ」だけでなく、コンピューターからは再見積もりデータも削除されたのだから、極めて悪質である。
 では、一体なぜ毀棄事件が起きたのか。その意図はなにか。それを知る上で把握すべき関係事案をみっつに分類して記述する。

分類1 増えていく「こども病院」整備費用

。横娃娃掲7月5日に(株)PwCアドバザリーが福岡市に提出した「福岡市立病院経営分析報告書」によると、現地建替費用は総額で85億5千万円である。しかしながら、内訳を見てみると、非免責構造つまり耐震設計での新棟建設費として新病棟建設費51億6千万円と外来棟建設費22億円の合計73億6千万円が計上されている。残りは11億円のいわゆるローリング費用と排水や舗装など本体建築以外の工事である外構工事費用9千万円である。ここで注目すべきは、現在建替費用1.5倍にした理由であったローリング費用が同報告書のなかで既に11億円も計上されていたことである。結局85億5千万円の五割にあたる42億8千万円が現在地建替の場合には加算され、人工島移転決定の根拠とされた。85億5千万円にはローリング費用なる11億円(注)が算入されているので、五割り増し再見積もりでは42億8千万円との合算である53億8千万円がローリング費用として計上されたことになる。ローリング費用にローリング費用を水増し見積もりしたのが再見積もりの真相だ。
85億5千万円の63%がローリング費用となり、ローリング費用の割合は53億8千万円/(85億5千万円の1.5倍の128.3億円)=42(%)にしかならない。福岡市がゼネコンから助言を受けた「現地建替は五割増」が妥当だとするゼネコンからの助言を受け、五割増はローリング費用の加算であるとの福岡市の主張は崩れた。
(注)福岡市はローリング費用として、2001年8月8日告発人らへの回答で「検証・検討 報告書68ページに示している「仮設感染症病棟の建設」など挙げ、参考として13項目を追加している。そして、ローリング費用は11億9千万円と見積もられたと回答している。(ただし、そのうち9千万円は外構工事なので、市は11億円をローリング費用とすべき。)

■横娃娃掲12月の「検証・検討 報告書」までに福岡市が作成した現在地建替、及び他の五つの移転候補地(九大六本松跡地、九大田島寮跡地、当仁中学校跡地、香椎操作場跡地、人工島)における整備費用は、上記で述べた現在地でのローリング費用を含む見積もりであるにも拘わらず、同じ85億円5千万円が整備費用として計上されている。

2008年12月の新病院基本構想では、建設費100億円外構工事3億円の計103億円が事業収支見込みとして見積もられている。現在のこども病院が合計で190床であるが、2007年の検証・検討 報告書で85億5千万円と見積もられたローリング費用水増し前の現在地建替計画(仮にA案)では250床を基準にしており、新病院基本構想で計画(B案)されている260床とはほぼ同規模である。にも拘わらず、一床あたりでは、A案では85億5千万円/250床=3420万円であるのに対し、B案では103億円/260床=3962万円と16%も跳ね上がっている。公立病院の建設を支援している自治体病院共済会のまとめ(2008年1月)によると、過去10年間に建設された107の公立病院の建設費は1床あたりの平均で3320万円であったので20%超過している。また、独立行政法人国立病院機構の病院建設費用平均1615万円と比べると2.5倍の高額である。因みに建設整備費103億円に人工島地取得費44億5千万円と加えると147億5千万円となり、一床当りは5673万円で公立病院平均の1.7倍、独立行政法人国立病院機構の3.5倍となる。

分類2 人工島への移転と建設整備費用決定の時期

福岡市担当職員はゼネコンに聴き取りに行ったのは8月初頭だとテレビ取材に答えている。しかし、7月27日開催の第17回「人工島事業検証・検討チーム」会合で配布された資料には、既に現在地で建替建設費用が1.5倍の128億3千万円となることが印刷されていていた。ちなわち、ゼネコン3社にヒアリングする前に福岡市が現在地建替費用を決定していたことになる。しかも、報道によれば7月5日に(株)PwCアドバザリーから「福岡市立病院経営分析報告書」を受領した直後にその報告書を反古にする水増し見積もりが行なわれていたのである。つまり、(株)PwCアドバザリーに委託する前の特定され得る早い時期に、福岡市はこども病院の人工島移転と建設費用を決定していたのではないかとの疑惑さえ生じる。問題はその建設費用が福岡市単独で見積もられたのか、部外の「建設関係者」からの「専門的助言」を受けて行なわれたのかの別を究明することである。(株)PwCアドバザリーから報告書を受けた直後に市内部から「安すぎる」との意見が出たことがゼネコン聴き取りのきっかけだったと市幹部が福岡市議会で答弁していることから何らかの政策的判断が先行していたのではないか、との疑念が生じる。

分類3 では何故大手ゼネコンがヒアリング対象だったのか。

現在地建替費用が「安すぎる」と判断したのなら、どうして第三者機関に問い合わせをしなかったのか。こども病院を建築請負する可能性が高く、PFI方式が導入された場合こども病院の医療以外の経営を担当するSPCになる可能性も高い大手ゼネコンに建設費用の再見積もりを無償で依頼したのか。どんな話がヒアリングにおいてなされたのか大きな疑惑の残るところである。

結論 「もうひとつの意味」

 今回の聴き取り「メモ」は以上の疑惑を解明するうえで、不可欠な証拠品である。福岡市職員とゼネコンがどのような話をしたのか。こども病院移転問題に係るゼネコンと福岡市との従前の諸関係を明らかにすることが出来るのが「メモ」である。「メモ」に関する公用文書等毀棄の断罪追及は福岡市とゼネコンとの関係を明らかにし、福岡市政の暗部を照らす「もうひとつの意味」を持つのである。                                     
以上
| 脇 義重 | 声明 | 08:37 | - | - | pookmark |
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